第35話
『アステロイドに祈る』
ビリー「イノゲン君の元気な声が聞きたいな。頑張るんだイノゲン。烈風隊の皆もそれを願って るんだ」

ベッドで横たわるイノゲンを励ますビリー。このときリリィが仮眠をとって休んでいた。目覚まし時計がなり起きるリリィ。時計は3時12分。中途半端な時間だな。

リリィ「ビリー」
ビリー「やあ、リリィ」

ありゃ、リリィは靴履いたまま寝ていたのかな?

リリィ「昨日は難しい会議で夜明けまでって聞いたわ。眠くない?」
ビリー「ああ、でも僕だけじゃないから」
リリィ「交代しましょ。少しここで横になるといいわ」
ビリー「いや、でも」

キャシーにも言われて横になるビリー

ビリー「僕が皆と一緒に戦えるのはこいつのお陰だ」
リリィ「でもそれつけてるとつかれるでしょ?」
ビリー「ああ、ほんというとね」
リリィ「少し仮眠するといいわ」

ビリーの髪をなでるリリィ。手触りは羊をなでてるような感じかな。

ビリー「ああ、リリィ・・・多分僕たちはこれからアステロイドに向かうこと になると思う」
リリィ「アステロイド?」
ビリー「ああ、あそこへ行けば暫く戦いを休めるかもしれないよ。君をつれていきたいところが あるんだ」
リリィ「一体どこかしら」
ビリー「楽しみにしていて下さい」
リリィ「ええ」

ビリーの手の上に自分の手を重ねるリリィ。ええーい、もど かしい、キスくらいせぃ!

ビリー「戦闘要員全て揃いました」
ディーゴ「よーし、ご苦労。つい先刻我々共同宣戦の各配置が決定した」
シュテッケン「ブーヨ艦隊は北アステロイドないし、冥王星軌道に我が自由連邦の総本部築城に向かっ た」
ブーヨ「メリーカ本星にあるナンコウフガクの要塞を元に私が設計した人口惑星」
ディーゴ「名をサンタビーダ要塞。これは聖なる大地という意味だそうだ」
ビリー「聖なる大地」

太陽を中心に来たと南で連合軍をけん制する。銀河烈風の拠点は東と北のアステロイドの境界サンパウレル隕石海となりコーミャ星をすぐに発つのであった。

ユーリ「ライラか」
ライラ「お別れにあがりました」
ユーリ「うん」
ユーリ「生きて再び会いたいものだな」
ライラ「はい」
ユーリ「だがこの戦乱互いに明日をも知れぬ運命だ。ライラ、この戦乱が収まった暁には君はど うする」
ライラ「まだそこまで考えておりません」
ユーリ「私の側に来てはくれぬか」
ライラ「いえ、それはかなわぬことです」
ユーリ「なぜだ」
ライラ「私と閣下とは血を分けた兄妹です」
ユーリ「何!」
ライラ「出生の謎を知ろうとゴーショキャッスルの分譲室に潜入したおりエリカ・テーナ様にお 会いしました」
ユーリ「叔母上と」
ライラ「知ってはいけない出生の謎でした」
ユーリ「ライラ・・・あっ、ライラ・・・ライラ」
ライラ「お気をつけて」

ライラの後姿、パンチらもすごかったけどあのはみだしたお 尻もすごいよ。

ユーリ「うふふふふふ、あはははははは、ライラが私の妹」

出動合図が入る。

ユーリ「迷いは断った。これで思う存分戦える」

ライラはユーリの艦をみて涙ぐむ。

佐馬「ライラ」
ライラ「佐馬」
佐馬「どうした、気分でも悪いのか」
ライラ「いいえ、なんでもないわ」
佐馬「ライラ、そうか・・・中に入った方がいい」

佐馬はこのときじっとライラをみつめてるんだけど、なんか 睨んでるようにもみえるぞ。きっとユーリが好きで別れるのがつらいんだろうと勝手に想像していたんだろうな。

ジル・クロードがケイ・マローンに密命書を持ってくる。ケイ・マローンは気に入らない。ジル・クロードが銀河烈風の幹部を暗殺しようと計画していると知る と正々堂々と戦えと腹を立てるケイ・マローン。

ケイ「銀河烈風は貴様らの相手ではない」
ジル「ふっ、それはどうかな」
ケイ「うせろドブネズミ!」

ディーゴ「やっぱりアステロイドはいいな」

タバコを吸うディーゴ。

シュテッケン「ああ、アステロイド出身の隊士達にとっちゃ感激しとしきりっ てとこだ」
ディーゴ「俺達はさっそくサンパウレル領事館に赴いてアステロイド常備軍の要請を取り付けねば ならん」
シュテッケン「うん、つかの間だが隊士達にも自由な時間を与えてやれるだろう」
ディーゴ「ああ、喜ぶだろうなみんな」
シュテッケン「ああ」

自由時間を貰って思い思いにバイクを飛ばす烈風隊士。ビリーはリリィをサンパウレル寺院に連れて行く。ビリーはスリーJにリリィの父親を連れてきてもらっ ていた。

リリィ「パパ」
リリィの父「リリィ」

リリィの父親こんな顔して たっけ?なんか青っぽくなって怖くなってません?痩せた?もう覚えてないけどロマンアルバム見たらオフス星で初めて会ったときはメガネかけて髭生やしてふ くよかな絵になってるんだけど気のせいかな。

リリィ「ビリーこれはどういうことなの」
ビリー「お父さんと一緒にオフス星に戻って欲しいんです」
リリィ「そんないやです。私はあなたの側を離れません」
ビリィ「この戦いが終わったら必ず迎えに行きます。お父さんと一緒に帰るんだ」
リリィ「いや、いやです。ずっと一緒にいます」
ビリー「一緒にいる間とても幸せでした。でも君がバクシンバードにいると思うと僕は安心して 戦うことができないんです。君にはお父さんと共に安全なところに逃げて欲しいんです」
リリィ「ビリー」

リリィの父「ビリー君どうだろう。上の人にお願いして君も私達と一緒に。そ んな状態で戦うなんてとても私には信じられない」
ビリー「でもこれで今まで戦ってきたんです」
リリィの父「ビリー君、私も医者として君の視力の再生に挑んでみたい」
ビリー「ありがとうございます。戦いが終わったら是非。でも今はディーゴやみんなとの戦列か ら離れることなんかとてもできません。リリィさんをお願いします。僕は必ず迎えに行きますから」
リリィ「ビリー」
ビリー「そのときにこそ僕は安心して目を治すことにも専念できます。ただ、ただ今は今はその 時期ではないんです」
リリィ「ビリー」
ビリー「リリィ、僕のことを思ってくれるなら僕のしたいようにさせて欲しい」

最後のビリーの台詞を聞いたときは胸にぐぐってきちゃっ た。好きな人にこんなこと言われたらもう何も言い返せないなと思った。リリィもそんな気持ちだったと思う。

神父「イノケンチ・フランチェスコ」

えらい怖い目つきのおっさんだよ。怒ってるのか?しかもな んか変な響きの名前だな。

ビリー「僕の洗礼名です。姉とターマに移り住む前ここで洗礼をうけました。 今日はリリィさんをお返しするのと懺悔のためにここへきました。後は一人にして下さい」
リリィ「ビリー」

なんとも悲しい別れだ。もどかしい、せめてキスぐらいしろ よ〜。父親がいてもそれくらい許してただろうに。

一人になったビリーの元へジル・クロードとアウトローたちが襲い掛かる。ア ウトロー、パイプオルガンの演奏してるが、上手いじゃないか。あの曲が得意だったのかな。普通かく乱するためならむちゃくちゃに演奏すると思うが、ちゃん とオルガン演奏できる人を探すところがジルもなかなかやるな。

ビリー「あぁ、あの音」

パイブオルガンの音がビリーの聴覚をさえぎる。危機一髪のところでディーゴたちが助けに入る。逃げるジル・クロード。追いかける5人。そしてやっぱりやら れるジル・クロードのロボット。

ジル「くそ!おのれ、銀河烈風」

なぜか最後にビリーのアップとなって烈の漢字がどどーんと現れる。新たなビリーの決意なんだろうか。

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