第16話
『ゴワハンドの攻防』
セゾンJr.の輸送船の中、シュテッケン、ディーゴはまだいがみ合っている。 背中合わせになってそれぞれ腰掛けている。

いがみ合ってるなら何も近くで背中合わせにならなくても。やっぱりくっ ついていたいんじゃないのかな。二人の愛は強し・・・

ビリー「あーあ、二人ともいつまでそうやってるつもりですか」
佐馬「全くな。ガキじゃあるめいし」
ライラ「いっそのこと帰るまでそうしていたら。静かで助かるわ」
ビリー「ライラさん」

ライラが読んでる雑誌『POW』とタイトルがついていた。なんの雑誌だろう。これは擬態語みたいなもんで、はじける音『バーン』とか爆発する感じの意味合 い。

窓から外の景色を眺めるビリー。

ビリー「あっ、アステロイドだ。あそこにみえるのはターマ隕石海の火じゃな いですか?」
ディーゴ「おっ」
シュテッケン「えっ」
ディーゴ「あー、モウビ(?)のあたりかな」
シュテッケン「いや、イッシバ(?)かもしれんぞ」
ディーゴ「そうか、イッシバには俺達良く出入りしていたスペースインがあったな」
シュテッケン「ああ、あそこのベイクドポテトは最高だった」
ディーゴ「ん?ああ、そうだった。思い出すな」
シュテッケン「うん?似ているようだが違うな。ここはターマじゃない。オイズーミ辺りだろ、士郎! おい、士郎、士郎!」
ディーゴ「担いだな、士郎」
ビリー「えへ、えー」
ライラ「うふふふ」
佐馬「はははは」

シュテッケンはベイクドポテトが好きなのか。最高のベイクドポテトってどんなんだろう。誰が作っても同じような気もするけどな。でも一番美味しい作り方は オーブンにそのままのポテトを入れて一時間焼くと本当にうまい。皮がぱりぱりで中がホクホク。きっとこういうポテトのことだったのかな。とまたしょうもな いことを想像。

輸送船はロングー星付近を通るために警戒して迂回し、バイオレット惑星海のゴワハンドの秘密ドックをめざした。ゴワハンド星は今は中立の立場をとってるた めに敵対関係はまだ弱かった。

そこへ外宇宙艦隊が動き出したニュースが飛び込み、前回の外宇宙艦隊との衝突でエンゲレース人の若い司令官が負傷しそれが致命傷となり命を落としてしまっ た。総司令官の息子ということもありエンゲレース艦隊が報復攻撃をゴワハンドに仕掛けようとしていた。

ゴワハンド星に降り立つと、目の当たりに応戦の準備の統制ぶりに感銘するディーゴ達であった。そこへオズマ・ドラーゴとナーカ・シンタルが現れる。

オズマ「よう!」
ディーゴ「知り合いなのか、シュテッケン」
シュテッケン「まあな」
オズマ「おー、やっちょる、やっちょる。ナーカ・シンタル、この様子だと外宇宙のやつらとド ンパチやらかすとこは?」
ナーカ「宇宙堤防のシグマラインぜよ」
オズマ「そうか、間に合ったか。それにしてもゴワハンドのイーゴ・モッコスっちゅう男、なか なかやるもんぜよ」
シュテッケン「戦見物か?」
オズマ「まあな、そんなとこじゃ。場合によっては加勢しようとおもっちょる」
シュテッケン「加勢?」
オズマ「そうじゃ」

ヘリコプターがやってくる。

オズマ「きたきた。あれが噂のイーゴ・モッコスぜよ」

オズマに呼び出されたイーゴ・モッコス、オズマから加勢したいと申し出られたが、義理がないと拒む。話が済むとすぐにまたヘリコプターに乗り込むが、その 前にディーゴとシュテッケンと顔を見合す。

オズマ「カッコもんじゃのぉ、こうなったら勝手にやるまでじゃ」

ディーゴ
「シュテッケン、俺達も行くぞ、シグマラインへ」

ここで大物同士の初の顔合わせ。ディーゴが知り合いかと聞いたとき ちょっと胸騒ぎがしたんだろうね。シュテッケンが俺以外の他の男と知り合いなんて・・・って。そしてシュテッケンも事を大きくして心配かけたくないから ちょいと言葉を濁したってところかな。なんでや〜。

ナーカ・シンタルがオズマにさっき会ったやつらが銀河烈風隊だと言う。

オズマ「面白い会い方をしたもんぜよ」

鼻くそほじくってそれを拭く。汚いやっちゃ。

外宇宙艦隊とゴワハンド艦隊がぶつかり合う。オズマも加勢するがどうも歯が立たない。

ディーゴ「武器、装備の差は歴然、にも関わらず果敢に戦うゴワハンド、見事 だ。宿敵を捨て同じ太陽系の同胞として我らは加勢する!シュテッケン、行くぞ」
シュテッケン「よかろう」

ほっとけば敵が少なくなるっていうのに、そんなことしなくてもね。少な くとも、佐馬とライラあたりはそう思ったんじゃないかな。

ビリー「ああー」
シュテッケン「だめだ、あいつにはビームは通用せん。ほぉっ!」
ライラ「一撃でも受けたら危ないわ」
佐馬「任しておけ」

手ごわい相手にちょっとだけいつものロボットシーンが見ごたえかも。しかし佐馬が任しておけっていうが、一体このあと何をしたのだろうか?いつも思うのだが、皆それぞれ何 を操縦しているのだ。ビリーは剣やビーム担当だけど、他のメンバーはやっぱり自分のバイクの部分だけかな。

バクソードでついて敵を倒したが、ビーム砲は通用しなくても剣は通用するぞ。

イーゴとオズマが握手を交わす。

イーゴ「ときに敵のクリスタル号を破ったあの風変わりな戦闘ロボだが、あれ も君の手のものか?」
オズマ「あれは敵ぜよ」
イーゴ「敵?」
オズマ「いずれ会うときは敵と味方にわかれてるぜよ。やつらはバクーフの狂犬銀河烈風だ」
イーゴ「銀河烈風・・・」

ディーゴ「どうやら俺達の相手が一通り見えてきたようだ」
ビリー「ええ」
佐馬「ああ」
ディーゴ「どうした?」
ビリー「シュテッケン!」
シュテッケン「少し一人にしてくれ」

シュテッケン何か思うことあるらしく一人になりたがる。このとき挿入歌『マイソウルジャーニー』が流れる。ちょっと演歌はいってるかも。でもまたこれがい いんだよね。

シュテッケンが窓際に夕日をみるために近づく。そのとき注目!足が動か ずすーっとすべってるよ。

このときばかりはシュテッケンが主役だ。音楽にあわせて花もって、花びらが散り、朝日が昇り(さっきまで夕日だったのに)海をみつめる。シュテッケン一人 で陶酔してたりして・・・


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